【審判の約束と習慣】#32 インストラクターの資質と任務(その1)

審判の約束と習慣



インストラクターの資質

(1)インストラクターの資質

審判技術の向上を目指す審判員の強化・育成のために、審判講習会の講師や、実際のゲームでの直接的な技術指導・審査評価を行う場合、自身におけるバスケットボール技術・審判技術の理解はもちろんのこと、「指導者」としての資質指導力を有することが、インストラクターには求められます。

その資質として、「外見的資質」「内面的資質」をあげることができます。

外見的資質

指導する側、受ける側ともにそれぞれの第一印象というものは、その後のコミュニケーションにも少なからず影響を与えます。直接的な対話のなかでの言葉遣いはもとより、わかりやすく丁寧な表現力や説得力のある話し方を工夫し、伝えたいことが効果的に伝わるように、プレゼンテーションを研究する姿勢を持ち続けましょう。

・表現力やコミュニケーション能力を有し、信頼を得られる態度や行動であること
・常に服装や身なりが端正であり、清潔感があること

内面的資質

インストラクターは、審判員の育成に大きな影響を与えることを自覚し、自身の内面的な資質について理解し、向上させることに努力を惜しまない姿勢を持ち続けていきましょう。

・健康であること
・情熱を持っていること
・尊敬される人格を有していること
公平であること
謙虚で誠実であること
・確固たる信念と思いやり、忍耐力を持っていること
・情報収集能力に優れ、思考の柔軟性に富んでいること
・一般教養とバスケットボールの知識を持っていること
・審判経験を持ち、分析能力と考察力が優れていること

(2)人間性を磨く

インストラクターは、自分自身の人間性を磨き続けなくてはなりません。
受講生(審判員)との関係において、決して権威を振りかざすことなく、おごらず、常に謙虚に相手を受け入れ、一諸になって考えていく姿勢が大切です。

バスケットボールの技術の発展・向上とともに、審判に必要な技術もそれに対応したものに変化していきます。ルールも毎年のようにFIBAによる改訂・変更が行われています。

インストラクターは、そのような変化に柔軟に対応し、率先して審判の新たな取り組みへのサポートを行えるように、常に新しい情報を収集し、理解を深めていかなくてはなりません。

インストラクターも審判員と同様に、人間性を磨き、常に学び続ける向上心をもって任務に取り組んでいきましょう。

人を育てるのは、非常に難しいと思います。見せて学んでもらう姿勢も必要ですね。

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