こんにちはグリです。
2021年度を振り返り、プレーコーリングの中でも特に重点をおいて確認すべき項目が示されました。ルールの理解を深め、正しい適用に取り組んでいきましょう。
①明らかなトラベリングのバイオレーションの判定
②アンスポーツマンライクファウル(UF)C4の理解
①明らかなトラベリングのバイオレーションの判定
トラベリングの判定に関する「動きながらボールを受けること」については、2017年のFIBA(国際バスケットボール連盟)のルール改正により、プレーヤーが自然の範囲でバスケットを楽しむことができるように、ルール自体をそのコート上での実態に合わせていくことで、スムーズかつ、スピーディーなぷれーを推進する方向になりました。
これが、通称「ゼロステップ」と呼ばれるようになり、ボールをミートする際に、多くの技術が生まれてきています。
「動きながらボールを受け取る(ミートする)こと」のルールが改正された一方で、「止まった状態でボールをもらったあと、ジャンプしてからミートし直す」など、ルール改正の意図とは異なるボールの受け取り方も散見されます。
これは本来の目的とは異なるため、改めてそうしたイリーガルなボールの受け取り方に関して見直しを進めているそうです。
明らかなトラベリングのバイオレーションを判定するためには・・・
・誰が見ても「明らかな」トラベリングであるかどうか。
・止まった状態でボールをミートしてから、改めてステップを踏んでしまうケースを重点的にみる。
・明らかではないものや、動きながらのステップに関して細かく判定するものではない。
細かくバイオレーションを探して宣するという意味ではなく、誰から見ても「明らかなもの」はしっかりと取り上げることで、コーチやプレーヤーにアジャストしてもらうことが目的です。
「明らかな」トラベリングにはバイオレーションを宣しましょう!
コーチやプレーヤーが「これはトラベリングである」と意識することで練習からアジャストし、ゲームに取り組んでくれることを目指しています。
止まった状態など、明らかにフロアに両足をついたままボールをキャッチし、そこからジャンプしてミートし直すケースに対しては全国のどのレベルにおいてもトラベリングを宣していくことに取り組んでいきましょう。
②アンスポーツマンライクファウル(UF)C4の理解
アンスポーツライクファウル(UF)の中には5つのクライテリア(判断基準)があり、その中のクライテリア(C4)について改めておさらいをしてみましょう。
C4は通称「クリアパス・ファウル」と呼ばれ、速攻などで確実に得点につながるであろうケースを、ファウルをすることでそのチャンスをつぶしてしまう場面を想定し、ルールで判断しているものになります。
ファウルの判断は、得点に行こうとするプレーヤーに対して、横や後ろからイリーガルなコンタクトをおこし、またその得点に行こうとするプレーヤーやボールとリングの間に、相手のプレーヤーが存在しないことなどが条件となってきます。
その状況を審判が客観的に、またルールに沿って実態的に判断し、ゲームのその場面にアンスポーツマンライクファウルが適しているかどうかを判定することが鍵となっています。
あまり深く考えず、オートマチックに取り上げてよいと思います。
私もそうですが、難しく考えるとアンスポーツマンライクファウルが判定できなくなります。
UF(C4)ガイドラインの内容
相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとボール、バスケットの間に進行しているプレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い。(クリアパス・シチュエーション)
①「進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが全くいない状況」とは、速攻などでその後、得点することができると審判が判断した状況。
②パスミスやパスカットがあり、ボールのチームコントロールが変わる前であっても、相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーがそのあとで明らかにボールをコントロールすることができる状況で、条件を満たしていると審判が判断した場合、UFとなる。
ポイントの確認
1.クリアパスの状態ができあがっているかどうか判断する。
・ファウルがなければスコアにつながると客観的に判断できる状況か。
・ファウルのコンタクトが起きたときに先行している相手プレーヤーがいないか。
・イリーガルなコンタクトを横や後ろからおこしているか。
2.ボールのチームコントロールが相手チームに移っていなくても、UFとなる。
3.プレーヤーがショットの動作(AOS)の最中はUFは適用されない。
何度も言いますが、深く考えず、オートマチックに取り上げてよいと思います。
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