こんにちは、グリです。バスケットボールの審判技術の向上には、TO(テーブルオフィシャルズ)について勉強することは、必要不可欠です。TOマニュアルの前書きにもありますが、テーブルオフィシャルズは、審判、インストラクターおよびコミッショナーとともに、オフィシャルチームの重要な一員であり、テーブルオフィシャルズの役割は、バスケットボールゲームを円滑に運営する上で、世界中で極めて重要である。とあります。審判技術を飛躍的に向上させるため、また、審判目線ではなく、テーブルオフィシャルズの目線でバスケットボールのゲームを見ることも非常に役立ちます。今回は、アシスタントスコアラーです。アシスタントスコアラーの任務を確認し審判の幅を広げていきましょう。
アシスタントスコアラー
1 アシスタントスコアラーの任務
スアシスタントスコアラーは、スコアボードを操作し、スコアラーとタイマーを常にサポートする。スコアボードの表示とスコアシートの記録に相違があり、解決することができない場合は、スコアシートを優先させ、それにしたがってスコアボードを訂正する。
2 ゲーム開始前
スコアボード
スコアボードは、観客を含むゲームに関わる全ての人からはっきりと見えなければならない。テレビもしくはビデオのディスプレイを使う場合は、ゲーム中いつでも全ての必要情報が見られることを確認しなければならない。表示されている情報はデジタルスコアボードと同等に読みやすいものでなければならない。
スコアボードは以下の情報を表示しなければならない:
・デジタル表示のゲームクロックで残りの競技時間を分と秒で表示し、各クォーターの最後の 1 分を 10 分の1(1/10)秒単位で表示する。
・各チームの得点。
・チーム名。
・1 個から 5 個のチームファウル数、5 個で停止(可能な場合)。
・第 1 から第 4 のクォーター数、およびオーバータイムの O。
・前後半につき 0 回から 3 回のタイムアウトの数。
・FIBA レベル 1 のゲームでは、各プレーヤーの姓と番号(全てのプレーヤーを表示するため、少なくとも 12人分のプレーヤーの枠を設ける)と各プレーヤーの累積得点とファウル数。
・タイムアウトを計るクロック(オプション)。ゲームクロックをこの目的で使用してはならない。
アシスタントスコアラーは機器が正常に機能することを確認しなければならない。特に、スコアボードの LED や文字が正しく表示されるか確認しなければならない。スコアボードの LED や文字に誤作動があるときは、クルーチーフやコミッショナー(同席している場合)に知らせなければならない。
アシスタントスコアラーは次のことを確認する:
・ゲームクロックとショットクロックが連動しているかどうか。
・スコアボードの LED や文字を確認する - 888 まで表示する(可能な場合)。
・チームファウルの合計が 5 で止められるかどうか確認する。
・クォーター数が手動で変更できるかどうか。
・タイムアウト数を手動で変更できるかどうか。
・インターバル中にファウルやタイムアウトをリセットする方法(リセットが自動ではない場合)。
・誤りが見つかった場合に、得点を訂正する方法(例:得点の加算と減算)。
・誤りが見つかった場合に、ファウルを訂正する方法。
・ゲームクロックの時間を訂正する方法(秒および/または 10 分の 1 秒(最後の 1 分)の増減)。
・ブザーを鳴らすボタンが操作盤にあるかどうか。
アシスタントスコアラーは確認事項がたくさんありますね。
(事前に準備、確認しておくことは重要です。)
3 ゲーム中
スコアボードの更新方法
・スコアボードの記録は、スコアシートと同じでなければならない。チームファウルは 5 個目になったときに止められる(可能な場合)。
スコアラーとの協力方法
・アシスタントスコアラーは、チーム、プレーヤーの番号、得点数の順に報告する(例: 白 14 番、2 点);
【補足】国内大会においては、新たな得点を確認したときのスコアラーとアシスタントスコアラーのコミュニケーションはスコアラー主導を推奨する。
・スコアラーは次の順でランニングスコアを述べる: スコアシートのチーム A 対チーム B の順で、得点したチーム、ゲームのスコア (例: 白 40 点目、57 対 40)
【補足】国内大会においては、新たな得点を確認したときのスコアラーとアシスタントスコアラーのコミュニケーションはスコアラー主導を推奨する。
・アシスタントスコアラーは、スコアボードのランニングスコアが正しいことを確認するため、得点を復唱する(例:常にスコアシートのチーム A 対チーム B の順で 57 対 40)
・コミッショナー(同席している場合)に聞こえるように復唱すること。
アシスタントスコアラーは、スコアラーと新たな得点を確認したあとに、スコアボードを更新する。スコアシートはスコアボードより優先されるものであり、その逆にはならない。
【補足】国内大会においては得点が入ったときに速やかにスコアボードを更新し、スコアラーとスコアボードとスコアシートの得点を確認する。
ファウルを記録する
・アシスタントスコアラーは、プレーヤーの番号、チーム、ファウルの種類、罰則(例: 白 14 番、パーソナルファウル、フリースロー2 本)を報告する。
【補足】国内大会においては、ファウルが宣せられたときのスコアラーとアシスタントスコアラーのコミュニケーションはスコアラー主導を推奨する。
・スコアラーはスコアシートに記録すると同時に、個人ファウル、ファウルを宣せられたプレーヤーのチームファウル数を確認する(例:個人ファウル 1 個目、チームファウル 3 個目);
・スコアボードが正しい場合、アシスタントスコアラーは「OK」か「はい」と返答する。
この方法により、テーブルオフィシャルズは両チームと各プレーヤーのファウル数を認識できる。さらにテーブルオフィシャルズは、交代の可能性(例:前半での 3 個目のプレーヤーファウルや、ゲームの早い段階での 4 個目のプレーヤーファウルのとき)などを予想できる。
その他の任務
・アシスタントスコアラーは、交代を請求したプレーヤーがプレーする資格を有するかどうかも確認する。そのためには交代の請求について、タイマーやショットクロックオペレーターとのコミュニケーションが不可欠である。
・スコアラーが忙しいとき、アシスタントスコアラーはタイムアウトまたは交代を宣することができる。
【補足】国内大会においては、タイムアウトや交代を宣するのはスコアラーのみが行い、アシスタントスコアラーは行わない。
・アシスタントスコアラーは、ファイティングやベンチを離れる人がいる状況では、テーブルの右側のチームベンチエリアについて責任を持つ。
・アシスタントスコアラーは、チームファウル表示器具をテーブルの右側の正しい位置に配置することにより、タイマーをサポートするものとする。
【補足】国内大会においてはスコアラーのサポートをする。
4 プレーのインターバル
得点、ファウルおよびタイムアウトに関する重要な情報をスコアラーとお互いに確認する。
プレーヤーやヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5 個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者を観察し、問題が起きた場合は審判に知らせる。
5 ゲーム終了後
以下によりテーブルオフィシャルズのメンバーをサポートする:
・スコアボードが正確かどうか確認する。
・必要に応じ、スコアラーのスコアシート記入をサポートする。
・スコアシートにサインする。
・ゲーム終了時に何か問題が起きた場合、プレーヤーやヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、
5 個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者を観察する。
・スコアシートのコピーを各チームに手渡す。
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