【審判の約束と習慣】#25 ディスクォリファイングファウル(DQ)とファイティング

審判の約束と習慣



ディスクォリファイングファウル(DQ)

プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者によって行われる、特に悪質でスポーツマンシップに反する行為に対するファウルのことを言います。

 アンスポーツマンライクファウルからDQへのアップグレード対象 

※C1(正当なバスケットプレーと認められない:肘を使ったプレー)
※C2(エクセシブハードコンタクト)が対象

①通常のバスケットボールのプレーから逸脱して暴力行為と判断できるもの、または大きな怪我につながる危険な接触に関してDQの対象となる
②首から上、顔面・頭へ肘を使った過度に危険なコンタクト
③空中にいるオフェンスプレーヤーに対して過度に危険なコンタクト
※空中にいるプレーヤーに対してディフェンスせずに、激しくコンタクトすることを目的におこすファウルなど

 著しくゲームを尊重するべきことに反する行為 

①審判に対して、異論を唱えるために身体接触を起こすことや、ボール等を強く投げつける行為はDQの対象とする
②観客および観客席に対して、直接ボールや身に着けているもの、その他のものを力強く投げ込む行為などはDQの対象とする
③その他、著しくスポーツマンシップの精神から逸脱している行為と判断したもの
④自チームに対しての暴力行為

ファイティング

ファイティングとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の間で発生する暴力行為のことをいいます。

コート上やコートの周囲でファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアから出た交代要員、ヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者に適用されます。

①ファイティングが起こったときや起こりそうなときに、チームベンチエリアから飛び出してコートに入った場合など、その対象者にはディスクオリファイングファウルが宣せられ、失格・退場となる。

②ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチだけは審判に協力して争いを止める目的であればコートに入っても良い。

③ファイティングによるディスクオリファイングファウルは、チームファウルに数えない。

④IRSが稼働可能な場合、クルーチーフを中心に、何と誰を確認するべきなのかをクルー複数名で映像にて確認する。

滅多に起こらないと思いますが、準備は必要です。いつ起きても困らないように準備をしておきましょう。

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