【審判の約束と習慣】#21 コンタクト(体の触れ合い)②

審判の約束と習慣



コンタクト(体の触れ合い)②

スクリーンプレー

スクリーンとは、プレーヤーがあらかじめ任意の位置を占めることによって、ボールをコントロールしていない相手チームのプレーヤーが、コート上の望む位置に行くことを遅らせたり妨げたりしようとするプレーのことをいいます。

リーガル(正当な)スクリーン

① スクリーナーが止まっていて
両足がフロアについた状態で
シリンダー内で体の触れ合いが起こるプレー

イリーガル(不当な)スクリーン

① 相手の動きにあわせて、動いてスクリーンをかける(Moving Pick)
止まっている相手うしろ(視野の外)でスクリーンの位置を占めスクリーンをかける
動いている相手チームのプレーヤーの進路上に、相手が止まったり方向を変えたりして触れ合いを避けられるだけの距離をおかずに、スクリーンの位置を占めスクリーンをかける
※スクリーンをかけようとする相手チームのプレーヤーとの間に必要とされる距離は、通常の1歩から2歩
④ シリンダーを超えた手・腕・肘、そして足・お尻等、体の一部を不当に使ってスクリーンをかける

止まっている相手チームのプレーヤーの視野の中でスクリーンをかけるプレーヤーは、触れ合いを起こさない限り相手の近くに位置を占めてよい。
止まっている相手チームのプレーヤーの後ろ(視野の外)からスクリーンをかけるプレーヤーは、相手が普通に動いても触れ合いが起こらない1歩の距離をおいて位置を占めなければならない。

リーガルなスクリーンをかけられた場合、スクリーンをかけたプレーヤーとのいかなる触れ合いについても、スクリーンをかけられたプレーヤーに触れ合いの責任があります。

「リーガル」なスクリーンをかけられた場合、接触を避けながらディフェンスを行わなくてはならない。審判もしっかり判定できるように確認しておきましょう。

ただし、頭で理解できても、実際、笛にしていくことはもっと難しいです。
経験を積み重ね体得していくしかありません。

リーガルガーディングポジション

・ディフェンスのプレーヤーは、以下の2つの条件を満たしたとき、リーガルガーディングポジションを占めたとみなされる。

●相手チームのプレーヤーに正対する。
両足をフロアにつける。

リーガルガーディングポジションには真上の空間も含まれます。
※真上の空間の内側であればまっすぐ上に手や腕を上げたり真上にジャンプしたりしてもよいですが、シリンダーの外に外れてはいけません。

ボールをコントロールしているプレーヤーをガードすること

ボールをコントロールしている(ボールを持っているかドリブルをしている)プレーヤーに対しては、相手の速さと距離にとらわれずにガードすることができます。

ディフェンスのプレーヤーが先に位置を占めていてそのトルソー(胴体)に触れ合いが起きたときには、ディフェンスのプレーヤーがリーガルガーディングポジションを占めていたとみなされます。

ブロッキング

ボールを持っているかいないかに関わらず、相手チームのプレーヤーの進行(FOM)を妨げるイリーガル体の触れ合いのことです。
●ボールを持っている(コントロール、ドリブル)相手チームのプレーヤーに対して、先にリーガルガーディングポジションを占めることができない状態で体の触れ合い起きた場合(ただし、RSBQを考慮する必要がある)
●ボールを持っている相手チームのプレーヤーが、レイアップショット等でジャンプをするために最後のステップをした後に、相手チームのプレーヤーが着地する場所で触れ合いが起きた場合
●ドライブ等で大きなコンタクトが起こったとしても、オフェンス・ディフェンスともにリーガルである場合は、プレーオンとする
●ドライブ等で大きなコンタクトが起こり、オフェンス・ディフェンスともにイリーガルである場合は、ディフェンスのファウルとする
 ただし、オフェンスにより大きな責任がる場合(肘や膝でのコンタクトなど)はオフェンスファウルとする

チャージング

ボールを持っていてもいなくても、無理に進行して相手チームのプレーヤーのトルソーに突き当ったり、押しのけたりする不当な体の触れ合いのことです。

ガイドラインの変更 ※2021年度4月~
2人の審判が同じ触れ合いに関して、それぞれブロッキングとチャージングを同時に宣するなど、審判がオフェンスファウルとディフェンスファウルをそれぞれ判定しシグナルした場合、ダブルファウルが宣せられます。

ノーチャージセミサークルエリア

ノーチャージセミサークルエリアとは、バスケット近辺でのチャージングやブロッキングの特別な規則の適用のため、指定されたエリアのことをいいます。

ノーチャージセミサークルエリアにペネトレイトしてくるプレーにおいて、空中にいるオフェンスのプレーヤーがノーチャージセミサークルエリアにいるディフェンスのプレーヤーと触れ合いを起こしても、オフェンスのプレーヤーが手、腕、脚、その他の体の部位を不当に使って触れ合いを起こした場合を除き、オフェンスファウルは宣せられません。

この規則が適用されるのは以下の全ての条件を満たす場合である

・オフェンスプレーヤーが空中でボールをコントロールしていること
・そのオフェンスのプレーヤーがショットあるいはパスをしようとすること
・そのオフェンスのプレーヤーとの間に触れ合いが生じたディフェンスのプレーヤーの片足あるいは両足が、ノーチャージングセミサークルエリア内のフロアあるいはノーチャージングセミサークルのラインに触れていること

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