【審判の約束と習慣】#12 メカニクス(ダブルホイッスル)

審判の約束と習慣



こんにちはグリです。

今回もバスケットの審判について勉強していきたいと思います。
今回は、「2人の審判が同時に笛を鳴らしたとき(ダブルホイッスル)」です。

正しくインプットして、両審判がスムーズに動けるようにしておきましょう。

2人の審判が同時に笛を鳴らしたとき(ダブルホイッスル)

一つのプレーに対して2人の審判が同時に笛を吹いて判定を下すことは、それぞれの審判が異なる判定を表現するリスクがあります。特に、ブロッキングとチャージングの異なる判定をそれぞれの審判が同時に示してしまったときは、判定への信頼感やゲームコントロールを失う要因となり得ます。

エリアを越えて明らかなファウルやバイオレーションを判定できるアングルを取ることができる場合もありますが、一つのプレーに対しては出来る限り1人の審判が笛を鳴らし、判定を下すことが望ましいです。

ファウルやバイオレーションの笛を鳴らす順序としては、原則として「エリア」と「アングル」を持っている審判を1番手(プライマリ)とします。なんらかの理由でその審判の笛が鳴らなかった場合は、プライマリを持っていないがアングルを取ることができている審判が2番手(セカンダリ)として、笛を鳴らすようにします。

しかし、実際のゲームにおいては、両審判が同時に笛を鳴らす可能性があるため、その場合は緊密な連携が不可欠となります。

2人の審判が同時に同じプレーに対してファウルとバイオレーションを宣したとき

2人の審判が同じプレーに対して違う判定(図の場合はファウルとバイオレーション)を下したときに最も注意が必要となります。
両審判は直ちにアイコンタクトを取りお互いのシグナルを確かめます。

次にお互いに近寄り、シンプルな言葉で見た事実のみを伝えることで、最終的な判定を導きます。原則として、「エリア」と「アングル」を持っているプライマリの審判の判定を優先させますが、状況に応じてゲームに最も最適と思われる判定を下します。

図のように、同じプレーに対してファウルとトラベリングで判定が割れ、最終的にトラベリングの判断になった場合、両審判の協議のあとに、最初にトラベリングを判定した審判が、笛を吹き、会場の注目を集めた上でトラベリングのジェスチャーを行い、最終的な判定を示すようにします。

こちらも2人の協力により、もたもたしないで、スピーディーにできると良いですね。

 

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