【頑張れ!バスケ審判】#22 TO(テーブルオフィシャル)も勉強しよう。【テーブルオフィシャルズの任務】

頑張れ!バスケ審判



こんにちは、グリです。バスケットボールの審判技術の向上には、TO(テーブルオフィシャルズ)について勉強することは、必要不可欠です。TOマニュアルの前書きにもありますが、テーブルオフィシャルズは、審判、インストラクターおよびコミッショナーとともに、オフィシャルチームの重要な一員であり、テーブルオフィシャルズの役割は、バスケットボールゲームを円滑に運営する上で、世界中で極めて重要である。とあります。審判技術を飛躍的に向上させるため、また、審判目線ではなく、テーブルオフィシャルズの目線でバスケットボールのゲームを見ることも非常に役立ちます。

テーブルオフィシャルズの任務

1 指名

テーブルオフィシャルズの指名を受けたところから「ゲーム前」は始まります。会場への移動方法を調べ、他の審判やゲームの概要(年齢、カテゴリー、レギュラーシーズン、プレーオフ等)を理解し、全ての必要な用具やユニフォームが準備できているか事前に点検・確認し、準備を始める必要があります。審判と同じですね。

2 会場への到着

全てのテーブルオフィシャルズは、適切な時間に会場に到着するよう移動を計画しなければならない。オフィシャルチームは確実な時間厳守が求められる。
・交通渋滞や悪天候なども予想し、事前に旅程を計画しておく。一度も訪れたことがない会場へ移動する際には、特に重要である。
・予期せぬ遅延が生じたときの連絡先として、オフィシャルチームのメンバーの電話番号リストを携帯する。

・会場入りした後、まずは大会主催者に到着を知らせる。その後、残りのオフィシャルチームと合流する。

3 服装規定

身だしなみは非常に重要です。テーブルオフィシャルズは自身とその仕事がプロとしてふさわしく見えるよう、自身のイメージに気を配ること。そうすることで他者から敬意を払われる存在になれます。
審判と同様、コート上では所属するリーグや連盟、国の代表者であることを常に忘れてはならない。
発言や服装、振る舞いは、全ての参加者によって注意深く観察されます。
テーブルオフィシャルズはスマートなビジネス用の服装で会場に到着し、指定された服装に着替えられるよう準備しておくこと。
テーブルオフィシャルズはゲーム終了後に着替え、スマートなビジネス用の服装で会場を離れること。
スポーツウェア、ショートパンツ、スポーツシューズで会場に行くことは許されない。
髪や髭を含め、清潔で整った外見になるよう気を配らなければならない。
テーブルオフィシャルズのユニフォームは、良好な状態で、清潔かつ適切にアイロンがかけられていなければならない。【補足】国内大会においては、大会主催者の判断とする。

4 テーブルオフィシャルズのミーティング

テーブルオフィシャルズのチームはゲーム前のミーティングを行い、ゲームに向けて適切に準備することが重要である。これにより強いチームが形成される。このミーティングは、会場の観客から離れた、指定された部屋で行われなければならない。
ゲーム前のミーティングでは、少なくとも次の点について話し合う:
・ゲームの開始時刻の確認
・競技規則ならびに公式解説(インタープリテーション)の最新の変更点
・ゲーム内容: 難易度、ゲームの内外要因、リーグの状況(レギュラーシーズン、ファイナル、プレーオフ等)。これはゲームの重要性に関係なく、全てのゲームに等しく真剣な姿勢でテーブルオフィシャルズを務めることを意味する。
・得点、タイムアウト、交代、クォーターまたはゲームの終了、ボールをコントロールするチームの変化、チームファウル、オルタネイティングポゼッションの手順など、さまざまな重大な場面での対応方法。
・会場に関する特別な配慮事項:ゲームクロックまたはショットクロックの位置、特殊な状況下または誤作動があった場合の対応、チームベンチ、全ての機器を点検するタイミング。
・アイコンタクト
・予期せぬ状況でのコミュニケーションを含め、審判や他のテーブルオフィシャルズとのコミュニケーション方法。
・問題が起きたときの解決方法。
・メディアタイムアウト、黙とう、プレゼンテーション、あいさつなどの特別な状況。
・テーブルオフィシャルズはハーフタイムにテーブルを離れることができるが、後半開始5 分前までに戻らなければならない。ただし、必ず1 名はテーブルにとどまり、チームの状況を見ておくことが必要である。

5 ゲーム開始前の任務

・同席がある場合、テクニカルデリゲーツ、コミッショナーまたはゲームのコートマネージャー(同席する場合)が誰か確認をする。
・テーブルの用具や電子機器(ゲームクロック、ショットクロック、ブザー、デジタルスコアボード)を点検し、特別な機能があればその特徴をテーブルオフィシャルズのメンバーと共有する。
・チームリストを請求する: ゲーム開始予定時刻の遅くとも40 分前に、各チームはチームリストを提出しなければならない。
・チームリストもしくはゲームに関する他の必要書類に何らかの問題がある場合は、コミッショナー(同席している場合)またはクルーチーフに伝える。
・規則に従い、スコアシートを用意する。FIBA デジタルスコアシート(DSS)を使用する場合は、ゲーム開始予定時刻の遅くとも20 分前までに用意したスコアシートを印刷する。
・テーブルオフィシャルズは、審判がコートに入る前にテーブルにつかなければならない。
・試合球を安全に保管する。
・ゲーム開始前(審判がコートに到着後)に20 分間のプレーのインターバルを計測する。
【補足】国内大会においては大会主催者の判断とする。
・チームの演出が行われるとき、国歌の演奏が必要かどうかなどに応じて、タイマーはゲーム開始の7、8 もしくは9 分前(通常は大会運営組織が決定する)を審判に伝える。いかなる場合でも、演出が終了していなければ、タイマーはゲーム開始の3 分前にクロックを止める。
・黙とうを捧げる場合は、ゲーム開始のときに出場するプレーヤーがコート上に揃った状態で、ゲーム開始直前に行う。
・チームベンチエリアの人数確認をサポートする。
・ショットクロックオペレーターは、審判がコート上にいるときに、ショットクロックを最後まで進め、審判にショットクロックの規定時間が過ぎたときの音を聞かせる。
【補足】審判同席のもとで行うかについては、国内大会においては大会主催者の考えにより変更できる。
・ホイッスルコントロールシステムが使用される場合、タイマーはゲーム開始前に審判とともにコート上で動作の確認をしなければならない。
・両チームのヘッドコーチに対し、チームメンバーの氏名と人数、ヘッドコーチとファーストアシスタントコーチの氏名、およびゲーム開始のときに出場する5 人のプレーヤーを確認し、スコアシートへのサインを求める。これはゲーム開始予定時刻の遅くとも10 分前までに行われなければならない(チームA、チームB の順に)。
【補足】国内大会においては、大会主催者の考えにより変更することができる。
・スコアラーはスタッツ担当者およびコートアナウンサー(同席している場合)と情報を共有する。
タイマーはゲーム開始予定時刻の3 分前と1 分30 秒前にそれぞれブザーを鳴らす。
・審判は、通常の方法で3 本の指を見せてゲーム開始3 分前を示し、その後1 分30 秒前には笛を鳴ら
し、両チームがチームベンチエリアに揃っていなければならないことを示す。

6 ゲーム中の任務

・特にクォーターの終了間際のプレーやゲームの最後の2 分間に、高いレベルの集中力を維持する。
・規則を正しく適用する。
・テーブルオフィシャルズのメンバーや審判と協力する。
・両チームに対し、テーブルオフィシャルズとしての立場をわきまえた姿勢で言葉を交わす。
・ゲームの流れを注視し、交代やタイムアウトの請求を予測し、特に得点が認められたあとのタイムアウトの請求に注意を払う。
・ブザーは慎重に使用すること。例外的な状況では、ブザーは審判の注意を喚起するために使用することができる。
・審判を「判断のできない状況」に追い込まないこと。交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5 個のファウルを宣せられたチームメンバーや関係者に報告すべき行為があった場合、審判をテーブルに呼ぶ前に、何が起こったのかを正確に把握すること。
・審判の判定に異を唱えるシグナルを絶対に送ってはならない。
【補足】コミュニケーションの中で不明な点がある場合は、審判に短く明確に告げ、必ず確認する。
P/12 JBA TABLE OFFICIALS MANUAL
・求めに応じて、オフィシャルチームのどのメンバーに対しても情報を提供しサポートすること。ただし慎重に行わなければならない。
・不明確な状況(クォーターの終わり、得点等)について、審判から要請があった場合の対応手順を明確にしておく。ジェスチャーを使用したり、大声で話したりしてはならない。審判の要請があった場合は起こった事実のみを伝え、テーブルオフィシャルズの中から発言者を1 人だけ割り当てる。
・ファイティングやベンチを離れること、もしくはディスクォリファイングファウルがあった場合は、その時間と該当者を個々に記録する。
・ファイティングおよび/またはチームベンチパーソネルがベンチエリアを離れたときの手順。
コート上でファイティングが起きた場合、および/またはチームベンチパーソネルがベンチエリアを離れた場合、テーブルオフィシャルズは集中を保たなければならない。
アシスタントスコアラーはアウェーチームのベンチを、ショットクロックオペレーターはホームチームのベンチを、スコアラーとタイマーはコート上を注視すること。
審判やコミッショナーをサポートするために、コートとチームベンチエリアで起きる事象に注意を払い、プレーヤー、コーチおよびチーム関係者の行動を記録する。
・機器の誤作動があるときは、競技規則に定められたタイミングで審判に知らせる。

7 ゲーム終了後の任務

・オフィシャルチームのメンバー以外との議論や発言は避ける。
・スコアラーは、規則およびこのマニュアルに示されたとおりにスコアシートを完成させる。
・ゲーム終了後に何らかの事象が発生した場合は、それを観察し、記録する。
・必要に応じて、審判が大会主催者宛の報告書を書くことを手伝う。
・審判による最終確認とサインの前に、スコアシートを確認(DSS の場合は印刷)しサインする。

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