【頑張れ!バスケ審判】#25 TO(テーブルオフィシャル)も勉強しよう。【タイマーの任務】

頑張れ!バスケ審判



こんにちは、グリです。バスケットボールの審判技術の向上には、TO(テーブルオフィシャルズ)について勉強することは、必要不可欠です。TOマニュアルの前書きにもありますが、テーブルオフィシャルズは、審判、インストラクターおよびコミッショナーとともに、オフィシャルチームの重要な一員であり、テーブルオフィシャルズの役割は、バスケットボールゲームを円滑に運営する上で、世界中で極めて重要である。とあります。審判技術を飛躍的に向上させるため、また、審判目線ではなく、テーブルオフィシャルズの目線でバスケットボールのゲームを見ることも非常に役立ちます。今回は、タイマーです。タイマーの任務を確認し審判の幅を広げていきましょう。

タイマー

1 タイマーの任務

タイマーは次の任務を行う:
・競技時間、タイムアウト、プレーのインターバルの時間をはかる。
・各クォーター、各オーバータイムの終了時を、ゲームクロックと連動した大きな音のブザーで知らせる。
・ゲームクロックのブザーが鳴らなかったり聞こえなかったりした場合は、ゲームクロックのブザーと同時に笛を鳴らす、あるいは何らかの方法で速やかに審判に知らせる。
・第 1 クォーターおよび第 3 クォーターが始まる 3 分前と 1 分 30 秒前にチームと審判に知らせる。
・タイムアウトやプレーのインターバルの終了時間が近づいたときに、チームと審判に知らせる。
・タイムアウトを請求したチームが相手チームにフィールドゴールを決められた場合は、タイマーは速やかにゲームクロックを止め、ブザーを鳴らして審判に知らせる。
【補足】タイムアウトの請求があった場合については、タイマーの任務にも同様の記載があるが、国内大会においてタイムアウトを知らせる(ブザーを鳴らす)任務はスコアラーが行う
タイマーは次の任務も行う
・各プレーヤーに宣せられたファウルの数を、両方のコーチに見えるように、表示器具を上げて示す。
【補足】国内大会においてはアシスタントスコアラーが行う。
・1 チームに各クォーター4 個目のプレーヤーファウルが宣せられたときは、その後ボールがライブになってから、チームファウルペナルティの表示器具をスコアラーズテーブルのそのチームに近い方の端に立てて示す。
【補足】国内大会においてはアシスタントスコアラーが行う。
・交代の合図をする。
【補足】国内大会においてはスコアラーが行う。
・ブザーは、ボールがデッドになり再びボールがライブになる前までに鳴らす。ブザーはゲームクロックやゲームを止めるものではないし、ボールをデッドにするものでもない。
【補足】国内大会においてはスコアラーが行う。スコアラーのブザーもゲームクロックやゲームを止めるものではなく、ボールをデッドにするものでもない。

2 必要な用具および器具

ゲームを行うときには、タイマーは次の用具と器具が用意されていなければならない(ホームチームまたは大会主催者が提供する):
・ゲームクロック
・ストップウォッチ
・プレーヤーファウルの表示器具
【補足】国内大会においてはアシスタントスコアラーに必要な器具である。
・チームファウルの表示機器
【補足】国内大会においてはアシスタントスコアラーに必要な器具である。
さらに、以下も用意する:
・ペン(黒色または青色、および赤色)
・ゲーム中の事象(大会主催者への報告が必要となる可能性がある場合)、オルタネイティングポゼッションアローの変更、およびコート上のプレーヤーについて書き記すための用紙
・笛またはゲームクロックやショットクロックとは異なる音の出る機器

3 ゲーム開始前

1 機器、音響、および表示の確認

与えられた任務を遂行するため、タイマーは審判同席のもとで次のことを行う:
・ゲームクロックが正しく作動し(スタート/ストップ、ブザー、LED / 表示文字、バックボード周辺の照明など)、テーブルオフィシャルズやチームベンチ、観客から見えるかどうか確認する。さらにタイマーは、テーブル上の操作盤が何も表示していない、もしくはゲームクロックと同じ時間を表示しているかどうかを確認する。
・必要な場合にクロックを止めて時間を調整する方法など(誤りがあるとき)、ゲームクロックの使用方法を理解する。
・ストップウォッチが正しく作動するか確認する。
・ゲームクロックの設定方法を理解する。
・ゲーム中のいかなるときにも、ゲームクロックを目視できることを確認する。
・ホイッスルコントロールタイムシステムの機器が正しく作動するかどうか確認する(使用する場合)。
【補足】審判同席のもとで行うかについては、国内大会においては大会主催者の考えにより変更できる。

2 ゲームクロック

競技時間やインターバルを計測するために電光式のゲームクロックを使用し、観客を含むゲームに関わる全ての人からはっきり見える位置に置く。
連動する各ゲームクロック(使用する場合)は、ゲームもしくはプレーのインターバルを通して、得点と残り時間を表示する。
タイムアウトの時間は、ゲームクロックとは別のクロックではかる。これはゲームクロックがタイムアウトのときにゲームに関わる全ての人や観客に見えるようにするためである。タイムアウトの計測はストップウォッチあるいはタイムアウト用のクロックを使用する。

3 ブザー

2 種類以上の明瞭に異なる音色の、大きな音の出るブザーを用意しなければならない:
・1 つ目のブザーは、クォーターの終了を知らせるため、赤色のバックボードライトと連動して自動的に鳴るもの。
・2 つ目のブザーは、上記ブザーとは異なる音色を持ち、審判の注意を引くことが適切であるとき(例:プレーのインターバルやタイムアウトの終了近く)、手動で鳴らすことができるもの。
・両方のブザーは、最も悪い環境下または騒がしい状態でも容易に聞こえるほど大音量でなければならない。
その音量は、会場の大きさと観客の騒音に応じて調整できなければならない。会場の場内放送システムと接続することが強く推奨される。

4 ゲーム前のスケジュール

タイマーはゲーム開始予定時刻の 60 分前にゲームクロックを開始する。
クルーチーフはゲーム開始 7、8、もしくは 9 分前(または地元組織委員会が定めた時間)に笛を吹き、全てのプレーヤーがウォームアップを止め、速やかにチームベンチエリアに戻り、チームの演出が開始されるよう喚起しなければならない。ゲーム開始前のイベントは大会運営組織の指示に従う。
例えば、下表は FIBA バスケットボールワールドカップ 2019 予選の全ゲームに義務付けられている項目であり、いかなる修正もなくこれらを実施することが義務付けられている。
演出が長すぎる場合、タイマーは 3:00 を表示するときにゲームクロックを止める。全てのプレーヤー、コーチ、および審判が観客に紹介されるとすぐに、タイマーはブザーを鳴らし、審判が定められたシグナルによってゲーム開始まで残り 3 分であることを示す。
ゲーム開始まで残り 1 分 30 秒のとき、タイマーはブザーを鳴らし、審判が両チームをチームベンチエリアに戻す。
【補足】ゲーム前のスケジュールについて、国内大会においては大会主催者の考えにより変更できる。

4 ゲーム中

ゲームは各 10 分間の 4 クォーターからなる。ゲーム開始 20 分前よりプレーのインターバルを設ける。第 1 クォーターと第 2 クォーター(前半)の間、第 3 クォーターと第 4 クォーター(後半)の間、および各オーバータイムの間にそれぞれ 2 分間のインターバルを設ける。ハーフタイムのインターバルは 15 分間とする。
【補足】国内大会においては:
・U15 カテゴリーのゲームでは 8 分のクォーターを 4 回行う。
・インターバルの時間は大会主催者の考えにより変更することができる。
・ハーフタイムのインターバルは 10 分間を推奨する。ただし、大会主催者の考えにより変更することができる。
プレーのインターバルは、次のときに始まる:
・ゲーム開始の 20 分前。
【補足】国内大会においては、インターバルの時間は大会主催者の考えにより変更することができる。
・クォーターやオーバータイムの終了を知らせるゲームクロックのブザーが鳴ったとき。ただし、クォーターやオーバータイムの終了と同時に審判がファウルを宣した場合を除く。この場合、プレーのインターバルは、フリースローを含むファウルに関する処理が全て終了したあとに始まる。
プレーのインターバルは、次のときに終わる:
・第 1 クォーターを始めるジャンプボールで、トスアップのボールがクルーチーフの手から離れたとき。
・それ以外のクォーターやオーバータイムを始めるスローインで、スコアラーズテーブルの反対側のセンターラインの延長線上からスローインをするプレーヤーにボールが与えられたとき。

1 競技時間

正確に計測するため、タイマーは常にゲームクロックの操作キー(スタート/ストップボタン)に手を置いておく。
タイマーは、次のように競技時間をはかる:
次の瞬間にゲームクロックを動かし始める
・ジャンプボールの場合、正当にジャンパーがボールをタップしたとき。
・最後のフリースローが成功せず、引き続きボールがライブの場合、ボールがコート上のプレーヤーに触れたとき。
・スローインの場合、コート上のプレーヤーがスローインされたボールに正当に触れたとき。スローインのとき、タイマーは正当にボールに触れたことを確認できないことがある。この場合、タイマーはスローインを与える審判の手のシグナルを注視し、ゲームクロックを動かし始めるシグナルが示されたときにゲームクロックを動かし始める。
【補足】・国内大会においては、タイマーはゲームクロックを動かし始める瞬間に、上げていた手のひらを握って下ろす。各クォーター及びオーバータイムの開始時は、コート上のプレーヤーが 5 人ずついるかを確認して、ボールがライブになる前に手を上げておく。
・ゲームクロックを動かす前に、残り時間を声に出して確認する
・ゲームクロックを動かし始める瞬間に、ショットクロックオペレーターと一緒に「スタート」と声に出し、正しく動いているかを目視で確認する。ただし、ゲーム開始時および最後のフリースローが外れたときはそれぞれスタートが異なる。
次の瞬間にゲームクロックを止める
・各クォーター、各オーバータイムの競技時間が終了し、ゲームクロックが自動で止まらなかったとき。
・ボールがライブで審判が笛を鳴らしたとき。騒がしいゲームで審判の笛が聞こえづらい場合、タイマーは、審判のゲームクロックを止めるシグナルを常に注視する。
・タイムアウトを請求していたチームの相手チームがフィールドゴールで得点したとき。
【補足】フィールドゴールが成功したあと、得点されたチームがボールをライブにする前にタイムアウトを請求したときも含まれる。
・第 4 クォーター、各オーバータイムの 2:00 あるいはそれ以下を表示している場合、フィールドゴールが成功したとき。
・チームがボールをコントロールしている状態で、ショットクロックのブザーが鳴り(ショットクロックのバイオレーション)、審判のシグナルがあったとき。
・タイムアウトは先に請求したチームに認められる。ただし、ファウルが宣せられることなく相手チームのフィールドゴールが認められたあとに与えられるタイムアウトを除く。
【補足】・国内大会においては、タイマーはゲームクロックを止めた瞬間に手を開いて頭上に上げる。 ゲームクロックをすぐに動かし始めないときは、上げた手を一旦下ろしてもよい。この場合、他のメンバーがゲーム再開の準備が整ったこと、交代があった場合にはコート上のプレーヤーが 5 人ずついるかを確認して、再び手を上げる。フリースローの場合、最後のフリースローのボールがライブになったときに手を上げる。(後にスローインまたはフリースローが続く場合を除く)
・ゲームクロックを止めた瞬間にショットクロックオペレーターと一緒に「ストップ」と声に出し、正しく止まっているかを目視で確認する。
・ゲームクロックを止めるのが遅くなってしまったり、フリースローバイオレーションやスローイン前のファウル等で動かしてしまったときは、審判に知らせてからゲームクロックの修正を行う。

タイマーは、次のようにタイムアウトの時間をはかる:
・審判が笛を鳴らしてタイムアウトのシグナルを示したときにストップウォッチを動かし始める。
・50 秒経過したときにブザーを鳴らし、残り 10 秒であることを適切なシグナルで示して知らせる。

【補足】国内大会においては、シグナルは行わず、ブザーのみで知らせる。
・タイムアウトが終了したときに、ブザーを鳴らす。
【補足】60 秒が経過したとき。
タイムアウト中に交代の申し出があれば、タイマーは、10 秒前のブザーと同時に定められた交代シグナルを示す。
定められた交代のシグナルを示したあと、タイマーは交代を請求したチームを示す。
【補足】国内大会においては採用しない。
・機器が故障した場合、タイマーは次のことを行う(ゲームクロックが動かない場合):
・タイムアウト用のストップウォッチを動かし始める。
・コミッショナー(同席している場合)に報告する。
・同席していない場合は、より目立つように立ち上がる(そうすることで、問題があることに審判が気づく)。
・ボールがデッドになったとき、ストップウォッチを止め、審判に、例えば 5 秒間ゲームクロックが止まっていたと知らせる
機材の仕様によっては、タイマーがスコアボードを更新する場合がある。プレー中に、ゲームクロックを正しくスタートまたストップすることは、スコアボードを更新することよりも重要である。このため、ゲーム中、タイマーはフィールドゴールが認められた時のタイムアウトの請求に注意を払わなければならない。そして、特に最後の 2 分間にフィールドゴールが認められたとき、ゲームクロックを止めなければならず、(規則に従って)ゲームクロックを動かし始めてからのみスコアボードを更新することができる。
ゲームクロックのシグナル/ブザーが故障または審判に聞こえない場合、クォーターまたはオーバータイムの終了と同時に、タイマーは笛を鳴らさなければならない。そうすることで、審判にクォーターまたはオーバータイムの終了を知らせることができる。
【補足】タイムアウトのブザーはスコアラーの役割であるが、フィールドゴールが認められた時は、タイマーもタイムアウトを請求できるベンチを確認する。ただし、第 4 クォーターおよび各オーバータイム残り 2 分間はゲームクロックを止めることと再開することに集中し、ベンチの確認は行わない。
ゲーム中の協力
・ゲームクロックの残り時間を定期的にテーブルオフィシャルズのメンバーに聞こえるように知らせ、ゲームクロックが故障した場合にも、テーブルオフィシャルズの全員が残り時間を分かるようにする。これは、ゲーム前ミーティングにてテーブルオフィシャルズの間で確認しておく。
【補足】定期的にとは、各クォーターおよびオーバータイム残り 3 分と 1 分をテーブルオフィシャルズのメンバーに聞こえるように知らせることをいう。また、第 4 クォーターおよび各オーバータイムでは、残り 2 分 10秒から 10、9、8・・・0 とカウントし、残り 2 分を過ぎたことをテーブルオフィシャルズの全員が分かるようにする。
・ショットクロックオペレーターが、ショットクロックの残りが 14 秒になったことを「14 秒」と声で伝えたら、最後の 5秒をテーブルオフィシャルズのメンバーに聞こえるようにカウントする。
【補足】「14 秒」を知らせることはショットクロックを誤ってリセットしてしまったときやファウルなどのあとに 14 秒リセットをする状況において、すでに 14 秒未満であるかをタイマーとショットクロックオペレーター二人で確認するためである。ショットクロックオペレーターは常にボールの行方を追う必要があるため、「14 秒」はタイマーが声で伝えることが望ましい。
・ホイッスルコントロールタイムシステムが使用される場合、審判がベルトに装着している計測器が正確に作動しないことがある。(WIFI の混信により)。タイマーはホイッスルコントロールタイムシステムの機器が正しく作動しているか常に確認し、作動していないときは審判に知らせる。
・スコアラーズテーブルの左側のベンチから交代もしくはタイムアウトの請求があったときは、スコアラーに聞こえるように知らせる。
・ファイティングやベンチを離れる人がいる事態が起きたとき、コートを観察し詳細な事象を書き記す。

2 交代の請求

交代とは、交代要員がプレーヤーになるための請求によるゲームの中断のことをいう。交代が認められる時機に、チームはプレーヤーを交代することができる。ゲームの開始前に、交代は認められない(ウォームアップのときに最初に出場する 5 人のプレーヤーが怪我をした場合を除く)。
次のときに交代が認められる時機は始まる:
・ボールがデッドでゲームクロックが止められ、審判がスコアラーズテーブルに伝達を終えたときは、両チームとも交代できる。
・最後のフリースローが成功してボールがデッドになったときは、両チームとも交代できる。
・第 4 クォーター、各オーバータイムでゲームクロックが 2:00 あるいはそれ以下を表示していて相手チームがフィールドゴールで得点したときは、得点されたチームが交代できる。
次のときに交代が認められる時機は終わる:

ヘッドコーチによってゲームの最初に出場すると指定されたプレーヤーが怪我をした場合は、交代をすることができる。
この場合、相手チームも希望をすれば、同じ人数だけプレーヤーを交代することができる。
フリースローでも同様に、最初のフリースローの後にシューターが出血していることを審判が確認した場合は、そのプレーヤーを交代させなければならず、相手チームも希望すれば交代することができる。
【補足】怪我をしたプレーヤーに手当てを受けさせる場合は、フリースローの 1 本目のボールがフリースローシューターに与えられた後であっても、1 本目と 2 本目のフリースローの間、あるいは 2 本目と 3 本目のフリースローの間に当該プレーヤーを交代させることができる。
交代が認められる時機が終わった直後に、プレーヤーがスコアラーズテーブルに走り、大きな声で交代を申し出てスコアラーが反応し誤ってブザーを鳴らし、審判が笛を吹いてゲームを止めた場合、ゲームは速やかに再開される。この場合、請求が遅かったため、交代は認められない。
ゲームクロックがいったん動いたあと、次にボールがデッドでゲームクロックが止められたときでなければ、チームベンチに戻った交代要員は再びゲームに出場することはできないし、交代して出場したプレーヤーも再び交代してチームベンチに戻ることはできない。ただし、次の場合はゲームクロックが動かなくても交代が認められる:
・そのプレーヤーを除くと、そのチームが 5 人のプレーヤーを出場させることができない場合。
・誤りの訂正によってフリースローを与えられるプレーヤーが、通常の交代をしてチームベンチに戻っていた場合。
手順:
・交代要員のみが交代を申し出る権利を有する。交代要員(ヘッドコーチまたはファーストアシスタントコーチではない)は、スコアラーズテーブルへ行き、定められたシグナルを手で示す、あるいは交代席に座ることで、はっきりと交代の申し出を伝えなければならない。交代要員はすぐにプレーをする準備できていなければならない。
・交代の申し出は、タイマーが審判に知らせるためにブザーを鳴らす前であれば取り消すことができる。
【補足】国内大会においては審判に交代の申し出があることを知らせるためのブザーはスコアラーが鳴らし、そのブザーを鳴らす前であれば交代の申し出を取り消すことができる。
・タイマーは、「交代が認められる時機」が始まったらできるだけ早く、ブザーと次のシグナルを使い、審判に交代の申し出があることを知らせる:
1. 交代を示すシグナル。
2. 交代を請求したチームのベンチの方向を指す。
【補足】国内大会においてはスコアラーが行う。

・交代要員は、審判が笛を鳴らして交代のシグナルおよびコートに招き入れるシグナルをするまでは、境界線(サイドライン)の外にいなければならない。
交代要員となるプレーヤーは、審判に知らせずに直接チームベンチに戻ることができる。
・交代はできる限り速く行わなければならない。5 個のファウルを宣せられたプレーヤーあるいは失格・退場になったプレーヤーの交代は直ちに行わなければならない(およそ 30 秒以内、必要に応じてタイマーがストップウォッチで計測する)。
・最初のフリースローのボールがフリースローシューターに与えられたあとに交代の申し出があった場合、以下の
ときにどちらのチームにも交代が認められる:
・最後のフリースローが成功したとき。
・最後のフリースローが成功しなかった場合は、あとにフロントコートのスローインラインからスローインが続くとき。
・与えられたそれぞれのフリースローの間にファウルが宣せられたとき。この場合、元々与えられていたフリースローのあと、交代は新しいファウルの罰則が行われる前に認められる。
・最後のフリースローのあと、ボールがライブになる前にファウルが宣せられたとき。この場合、交代が認められたあと、新しいファウルの罰則が行われる。
・最後のフリースローのあと、ボールがライブになる前にバイオレーションが宣せられたとき。この場合、交代が認められたあと、スローインになる。
2 個以上のファウルに対してそれぞれの罰則に定められているフリースローの「セット」が続けて適用される場合は、それぞれの「セット」は個別に扱われる。
・次の場合、フリースローシューターであっても交代しなければならない:
・怪我をした場合
・5 個のファウルを宣せられた場合

・失格・退場になった場合
これらの場合、そのフリースローはフリースローシューターと交代したプレーヤーが行わなければならない。交代して代わりにフリースローを行ったプレーヤーは、ゲームクロックがいったん動いた後でなければ交代してチームベンチに戻ることはできない。
・以下のとき、交代要員はプレーヤーになり、プレーヤーは交代要員になる:
・審判が交代要員をコートに招き入れる。
・タイムアウトまたはプレーのインターバル中、交代要員がタイマーに交代を申し出る。
【補足】国内大会においては、スコアラーに交代を申し出る。
・交代の申し出は、タイマーがブザーを鳴らす前であれば取り消すことができる。
【補足】国内大会においては審判に交代の申し出があることを知らせるためのブザーはスコアラーが鳴らし、そのブザーを鳴らす前であれば交代の申し出を取り消すことができる。
・プレーヤーが 4 個目のファウルを宣せられたとき、テーブルオフィシャルズは交代の可能性を予想し、ぎりぎりの申し出に注意する。
次の 3 つの条件を満たすとき、両チームの交代の申し出を伝えることができる:
・ボールがデッドになる
・ゲームクロックが止められる
・審判がシグナルを終える
第 4 クォーター、各オーバータイムでゲームクロックが 2:00 あるいはそれ以下を表示しているとき、次の 2 つの条件を満たす場合には、テーブルオフィシャルズは得点されたチームの交代の申し出を伝えることができる。(タイマーが伝える)
【補足】相手チームがフィールドゴールで得点したときをさす。また、国内大会においてはスコアラーに交代を申し出る。
・ボールがデッドになる
・ゲームクロックが止められる.
交代の申し出とタイムアウトの請求の両方があったときは、請求の順番を尊重する。
・先に交代、その後にタイムアウト、もしくは
・先にタイムアウト、その後に交代
【補足】交代要員がいる状況でタイムアウトの請求があった場合、タイムアウトが認められる時機にタイムアウトのブザーを鳴らすことで交代要員がプレーヤーとなるため、ブザーは 1 度だけで良い。タイムアウトのジェスチャーのあと、審判に交代があることを知らせるために、続けて交代のジェスチャーをする。 また、第 4 クォーター、オーバータイムでゲームクロックが残り 2:00 あるいはそれ以下を表示しているとき、得点をされたチームに交代が認められた場合は、請求があれば相手チームにも交代が認められ、両チームともタイムアウトも認められる。

同じチームの 6 人以上のプレーヤーがコート上に同時に出たことを審判が発見した場合、相手チームに不利にならない状況で、できる限りすぐにその誤りは訂正されなければならない。
審判とテーブルオフィシャルズが正しく任務を行なっていたと仮定すると、1 人のプレーヤーが不当にコート上に戻ってきたか、あるいは留まったことになる。したがって審判は 1 人のプレーヤーに速やかにコートを離れるように命じ、そのチームのヘッドコーチにテクニカルファウルを宣してスコアシートに「B1」と記入する。ヘッドコーチは交代が正しく行われ、交代されたプレーヤーが速やかにコートから退いたかを確認する責任がある。

3 プレーのインターバル

タイマーは、プレーのインターバル中に次の手順を行う:
・ゲーム開始 20 分前に、ゲーム前のカウントダウンが動いているか確認する。
・第 1 クォーターと第 3 クォーターを定刻に開始するため、審判がコート上にいるか確認する。必要な場合は、コミッショナー(同席している場合)が審判のロッカールームに行き審判に知らせる。
・第 1 クォーターと第 2 クォーターの間、第 3 クォーターと第 4 クォーターの間の 2 分間のインターバルをはかり始める。
・プレーのインターバル中のプレーヤーやヘッドコーチ、ファーストアシスタントコーチ、交代要員、5 個のファウルを宣せられたチームメンバー、チーム関係者を観察し、何らかの問題が起きたときは審判に知らせる。
・タイマーは第 1 クォーターおよび第 3 クォーターが始まる 3 分前と 1 分 30 秒前に審判に知らせる。
【補足】国内大会ではブザーを鳴らすことを推奨する。
・タイマーは第 2 クォーターと第 4 クォーター(および各オーバータイム)が始まる 30 秒前を審判に知らせる。
【補足】国内大会ではブザーを鳴らすことを推奨する。
・審判が各クォーターの終了を示したとき、プレーのインターバルの時間をはかり始める。
・インターバルが終了したとき、ゲームクロックの表示を新たなクォーターの 10 分(またはオーバータイムの 5 分)にセットする。
・プレーのインターバルが終了したときに速やかにブザーを鳴らし、同時にゲームクロックをリセットする。

国内で行われているテーブルオフィシャルズの役割とFIFAのTOマニュアルでは、幾つかの部分で相違があります。国際試合を行うことは、稀だと思いますので国内のマニュアルを確認してください。

5 ゲーム終了後

・必要に応じ、スコアラーのスコアシート記入をサポートする
・スコアシートにサインする


私がおすすめします。フォイッスルです。

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